ベトナムの輸出入会社、信頼度にSOS

HSBCは21の国と貿易関係を持つ6,390社を対象に調査を行った。

その結果、73％の会社がベトナムの貿易成長スピードは、以前と同様か前より早くなることを期待していることが分かった。また、32％の輸出入会社がアジアの他の輸出入会社と同じように清算条件を厳しくする方法を考えている。国際経済に関するベトナム企業の楽観性は6ヶ月前より少なくなっている。国際経済の成長を予測する企業は34％。年初6ヶ月の数値は51％だった。インドネシアの企業と同じくベトナム企業も銀行の資金協力に対する依存を減少させており、37％が第3者を介さない財政義務の実施を希望している。ベトナム企業によると、ベトナムと中国の輸出入で柱となるのは国内市場だ。中国、東南アジアとそれ以外のアジアエリアがベトナムにとって最も大きな貿易パートナーであり、輸出入のシェアを徐々に拡大している。長期的な見地に立つとベトナムの貿易・輸出入活動が発展する可能性は高い。ベトナムはアジアの他の国と異なり、高い輸出成長率で国際経済衰退の影響を乗り越えている。

報告書によると、現在のベトナムにおける最大の貿易相手はアメリカである。両国の間で貿易協定が締結されて2007年にWTOを加盟した後、ベトナムはアメリカにとって中国に次いで大きな縫製製品・靴製品の輸出国となった。近年では、携帯電話と携帯電話の部品が縫製製品に続くベトナム2番目の輸出品となり、輸出額の10％を占めている。世界銀行の評価では2013年現在、携帯電話および県連部品は縫製製品を超えてベトナム最大の輸出額を生み出す商品になるとされている。2030年までは中国がアメリカを超える輸出国となる。アメリカ、中国、韓国は引き続きベトナムの主な輸出先の市場であり、ロシアを除くヨーロッパとオーストラリア、そしてニュージーランドとオセアニアへの輸出額成長率は2020年から2030年で年間9％に達することが見込まれている。

ベトナムは輸出額の急増に伴って大規模な輸入国になる。インフラ整備や開発の需要に対応するための資金や、消費市場の急速な発展に対する日用品の輸入が今後は積極的に行われるだろう。2020年からの10年間はインド、中国、そしてバングラデシュが最も大きな成長率を示す輸入国になる。

現時点におけるベトナムの輸出先市場と予測（調査対象23ヶ国の結果に基づく）